占い師に「この人とは相性が悪い」と言われたとしたら

付き合っている人や、その他の人間関係において占い師に「この人とは相性が良い、悪い」と言われることがよくあります。

「悪い」と言われたために、急に相手との関係を気にしてしまう人もいると思います。人によっては、その人との付き合いをやめようとしたり、思い当たることを無理に当てはめて「たしかに悪い!」と思おうとする人もいるでしょう。

ですが、「相性が悪い=一緒にいるとうまくいかない」ということではありません。

逆に言えば、「相性が良い=うまくいく、幸せになる」ということでもないのです。

ここを誤解すると、占いでわかる「あなたと相性の良い人」としか付き合っていけないことになってしまいます。

私のまわりの年配のカップル数組を、占いで見てもらいました。

占いでは、そのどのご夫婦にも「とても相性がいい」と出ました。でも実際の生活では、夫婦間でまったく問題がないという人はいませんでした(笑)。

多かれ少なかれ、相手に対して疑問や不満を持ちながら生活している人がほとんどで、中には、どう考えても相性がいいとは言いがたい、かなり深刻な状況にあるカップルもいたのです。このようなカップルでさえ、占いの一側面から見れば「相性がいい」と言える部分があるのです。

ここでも、なにをもって「相性がいい」と言っているかによって、答えは変わります。

たとえば似たような性格のふたりは「相性がいい」と言われるかもしれません。ふたりの勢いが増して盛り上がり、エネルギーが強く重なるところも多いでしょう。でも裏を返せば、考え方のベクトルが同じなので、足りないところも倍の強さになるでしょう。プラスも強ければマイナスも強いかもしれません。

まったく違う性格のふたりも、「相性がいい」と言えます。お互いの足りないところを埋め合い、補い合いながら暮らしていくことになるからです。ですが、わかり合うまでにどちらかが我慢をしたり、相手の良いところを認めて理解するまでには時間がかかるかもしれません。我慢をしている側はつらい思いをするでしょう。「その我慢を通して人間として磨かれて成長することができる」と考えれば、それを結果的に「相性がいい」と言う人もいるでしょう。

占いのデータで見る「相性がいい」は、その占い師の価値観をはじめ、生物学的な相性や、人間として苦労をして高め合う存在、というような場合もあり、必ずしも本人たちが感じている気持ちを表しているものではないことも多いのです。

「居心地がいい、一緒にいて楽」と感じるから「相性がいい」と出るとは限らないし、ケンカばかりでいつもぶつかっているから「相性が悪い」ということでもないのです。

会社やある団体での付き合い方を考えるときや、人事を決めるときに、占いでわかるこれらの相性を参考にしている人はたくさんいます。たしかに、「相性が悪い」とされている人よりは、「良い」とされている人を選んだほうがいいかもしれません。

ですが前述のように、占いでわかる「相性が良い」というのは、あなたの現実での感じ方には沿っていないことも多い、ということを忘れてはいけません。

占いを聞く効果があるとすれば、「この人と自分は相性が良い」と知って、意識が思い込むことで。その人へのイメージや言動が変わることにあります。「この人とならうまくいく、大丈夫だ」と強くイメージすることで、現実は変わっていくでしょう。こうなるために占いを利用するのであれば、「相性が良い」と知ることはとても効果的だと思います。

また、相手と自分の相性の悪さを事前に知ったことで、「それならば、こういうところに気をつけて付き合おう」と準備をすることも、占いの効果的な活用法です。

仮に、占いで「相性が良い」とされる人だけでまわりを固めれば、すべてが完璧にうまくいくかというと、そういうことにはなりませんよね。トラブルが起こるときには起こる…なにが影響し合って現実をつくっていくかはわからないからです。

つまり、相性の良い悪いだけでなにかを判断することはできないのです。

仙台に住んでいる私の友人のUさんのご主人は、どの仙台の占いでも、「ものすごく理屈っぽくて、融通が利かない」というように言われるそうです。性格的にも、持って生まれた星から見ても、どんな占いでもUさんとは相性が良くありませんでした。

ところが現実の生活は、とてもうまくいっています。

「理屈っぽい人だからこそ、すぐに感情的になる私とケンカにならないで済んでいる」

とUさんは話しています。

どんな組み合わせにも「相性が良い」と言える一面もあれば、「悪い」と言える一面もある、こう考えると、相性が良い悪いというだけで一喜一憂したり、相手を判断することはできないと思いませんか?